PRACTICAL GUIDE 02

電子地域通貨の
導入前チェック

自治体か経済団体か。無償ポイントか有償マネーか。 選択に応じて、先に整理すべき制度・会計・加盟店・データの論点を表示します。

5段階フロー 3つの注意点 診断結果CSV 結果のみ印刷 確認基準日:2026.07.16

入口は二つ。
責任は役割ごとに整理する。

MUNICIPALITY-LED

自治体が中心

  • 行政施策や住民サービスから設計しやすい
  • 行政ポイントで段階的に始めやすい
  • 有償マネーでは自治体会計と資金管理を先に整理
ECONOMIC-ORG-LED

経済団体が中心

  • 加盟店募集・契約・販促を進めやすい
  • 有償マネーでは適用除外または第三者型登録を確認
  • 発行者自身の規程・人員・委託先管理が必要
主導主体と発行者は同じとは限りません。発行、資金受領、加盟店契約、精算、データ管理の担当を分けて確認します。

無償ポイントは、
二つに分けて考える。

利用者がポイント自体の対価を直接支払わずに受け取るものを、このガイドでは「無償ポイント」と整理します。 その目的と原資に応じて、行政ポイントと販促・通常ポイントを区分します。

PUBLIC POLICY POINTS

行政ポイント

  • 健康、交通、子育て、地域活動、給付等に活用
  • 自治体予算や行政施策を原資とする
  • 対象者、付与条件、未利用額、実績報告を整理
PROMOTION / LOYALTY POINTS

販促・通常ポイント

  • 100円利用ごとに1ポイント等の購買連動型
  • 来店、キャンペーン、加盟店販促にも活用
  • 付与率、費用負担、取消、期限、会計を整理
両方を同じ基盤で扱う場合も、原資、付与条件、有効期限、未利用額、利用実績をシステム・会計・データ上で区分します。

導入前に外せない、
三つの注意。

通常の地域通貨・ポイントの枠内で進められるかを、システム選定や契約の前に確認します。

CAUTION 01

名称ではなく実態で判断

「無償ポイント」という名称だけで結論は決まりません。 対価、販売条件、交換関係、費用負担を含む実態から整理します。

  • 有償残高やプレミアム分と区分する
  • 交換・購入条件を確認する
  • 表示・帳簿・データを分ける
CAUTION 02

送金・換金は別ルート

利用者間送付、現金化、銀行口座への出金等を設ける場合は、 通常の地域通貨の検討だけでは収まらない可能性があります。

  • 残高の譲渡範囲を確認する
  • 換金・払戻し条件を確認する
  • 専門家・管轄当局へ個別相談する
CAUTION 03

スマホを使わない人への導線

自治体の地域通貨では、スマートフォンを利用しない住民も含めて、 参加・チャージ・問い合わせの方法を用意します。

  • カード利用の有無
  • 現金チャージ場所と窓口
  • 紛失・機種変更・障害時の対応
送金・換金等を予定する場合は、本ガイドの通常ルートから切り離し、個別の法的確認を行ってください。

選択できるルートだけを、
順番に表示する。

選択内容は外部送信されません。個別案件の結論ではなく、関係者・専門家へ相談する前の論点整理です。

01 主体 02 発行 03 ポイント 04 開始 05 データ
QUESTION 01 / 05

事業を主導するのは誰ですか?

事業目的・予算・関係者調整を中心となって進める主体を選びます。

導入前の10項目。

未決定事項を見つけ、担当者と期限を置くための確認表です。

個人情報は、
主体ごとに適用関係を確認する。

MUNICIPALITY-LED

自治体は行政機関等の規律で整理

地方公共団体の機関は、原則として個人情報保護法第5章の行政機関等に関する規律の対象です。 「個人情報保護法の対象外」ではありません。

  • 施策上の必要性と利用目的を明確にする
  • 取得項目、閲覧権限、保存期間、委託先を定める
  • 条例・規則等に独自規定がある場合は併せて確認する
ECONOMIC ORGANIZATION + PAID MONEY

CIVIOは本人情報を持たない設計を推奨

経済団体等が第三者型前払式支払手段の登録を受けて有償マネーを発行する場合、 登録・監督上の態勢整備に加え、本人情報を取得すれば個人情報保護法上の管理も必要になります。

  • 無記名または本人と容易に照合できないIDを基本にする
  • 属性は必要最小限・任意・集計目的を基本にする
  • 本人情報を必要とする機能は個別の法的・実務的確認を行う
氏名を取得しなくても、カードIDやアプリIDを内部の顧客・会員情報と容易に照合できる場合は、個人情報として扱われ得ます。

最初に作る資料は7つ。

  • 制度概要図:目的、対象者、無償ポイント、有償マネー、利用範囲、有効期限
  • 責任分担表:発行、資金、契約、精算、問い合わせ、データ
  • ポイント設計表:行政・販促ごとの原資、付与条件、費用負担、期限、未利用額
  • 資金フロー:チャージ、行政原資、利用、加盟店精算、期限切れ
  • データ項目表:取得目的、必須・任意、閲覧者、保存期間、提供先
  • 例外処理表:取消、誤付与、紛失、返金、障害、終了・移行
  • 機能・利用導線表:送金、換金、カード、現金チャージ、スマホ非利用者対応

個別の制度設計は、
お問い合わせください。

発行主体、資金決済法の登録、自治体会計、個人情報を含むデータ設計は、 事業スキームや契約内容によって判断が変わります。一般論から一歩進んだ論点整理をご希望の場合はご相談ください。

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